LCP(液晶ポリマー)
特長 | 注意点 |
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単位 |
ASTM 試験方法 |
ナチュラル |
ガラス繊維充填30% |
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透明性 |
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― |
― |
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比重 |
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D792 |
1.35~1.40 |
― |
引張強さ | MPa |
D638 |
110~186 |
241 |
破断時伸び | % |
D638 |
1.3~4.5 |
1.0 |
引張弾性率 | MPa |
D638 |
9700~19300 |
37300 |
圧縮強さ | MPa |
D695 |
43~131 |
238 |
曲げ強さ | MPa |
D790 |
131~245 |
317 |
衝撃強さ アイゾットノッチ | J/m |
D256 |
128~533 |
75 |
硬さ ロックウェル |
|
D785 |
R60~66 |
M99 |
硬さ ショア |
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D2583 |
― |
― |
線膨張率 | ×10-5/℃ |
D696 |
― |
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荷重撓み温度1.81MPa | ℃ |
D648 |
180~355 |
― |
耐熱温度(連続) | ℃ |
260 |
― |
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体積抵抗率 | Ω・cm |
D257 |
― |
― |
絶縁破壊強さ | kV/mm |
D149 |
24~39 |
― |
誘電率 | 106Hz |
D150 |
― |
― |
耐アーク性 | sec |
D495 |
― |
― |
吸水率(24h) | 重量% |
D570 |
<0.1 |
<0.1 |
燃焼性 | mm/min |
D635 |
― |
― |
耐酸・耐アルカリ性 |
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D543 |
― |
― |
耐溶剤性 |
|
D543 |
― |
― |
【引用資料】「プラスチック読本」(2014)プラスチックス・エージ発行
- 液晶ポリマーってドロドロしているのですか?
- LCP(液晶ポリマー)とは溶融時に液晶状態、すなわち、液体と結晶の中間状態で、分子の直鎖の方向性に何らかの秩序を保っている状態になる熱可塑性樹脂のことです。LCP(液晶ポリマー)の最大の特徴は,溶融時に通常の結晶性ポリマーの分子直鎖が糸鞠状に絡み合っているのに対して、分子直鎖が規則性を持っていて固化時にも基本的にはその構造が変わらないことがあげられます。このため、収縮などの成形変化なしに分子が規則的な成形品が得られ、その結果として、高強度で高剛性、低収縮率、高流動性などの物性が得られるようになります。
- どのような部品に使われていますか?
- LCPは機械的強度に優れ、製品が薄肉になっても機械的強度にあまり影響が無い性質をもっていて、線膨張率も金属に近い性能を有しています。このため、微細で薄肉な部品であっても反りやヒケの発生が少なくすみます。この特性を生かし、コネクタ、ヘッドフォン部品、カメラ部品などに応用されています。
- 板材や丸材も入手可能ですか?
- スミカスーパー(旧エコノール)S1000や、PTFEに全芳香族ポリエステル樹脂を充填したスミカスーパー(旧エコノール)S300として丸材、板材で入手可能です。