PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)
特長 | 注意点 |
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単位 |
ASTM 試験方法 |
ポリテトラフルオロエチレン |
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透明性 |
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不透明 |
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比重 |
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D792 |
2.14~2.20 |
引張強さ | MPa |
D638 |
14~34 |
破断時伸び | % |
D638 |
200~400 |
引張弾性率 | MPa |
D638 |
390~550 |
圧縮強さ | MPa |
D695 |
12 |
曲げ強さ | MPa |
D790 |
― |
衝撃強さ アイゾットノッチ | J/m |
D256 |
160 |
硬さ ロックウェル |
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D785 |
― |
硬さ ショア | D2240 |
D50~65 |
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硬さ バーコル |
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D2583 |
― |
線膨張率 | ×10-5/℃ |
D696 |
7.0~12.0 |
荷重撓み温度1.81MPa | ℃ |
D648 |
― |
耐熱温度(連続) | ℃ |
260 |
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体積抵抗率 | Ω・cm |
D257 |
1018 |
絶縁破壊強さ | kV/mm |
D149 |
19 |
誘電率 | 106Hz |
D150 |
<2.1 |
耐アーク性 | sec |
D495 |
>300 |
吸水率(24h) | 重量% |
D570 |
<0.01 |
燃焼性 | mm/min |
D635 |
不燃性 |
耐酸・耐アルカリ性 |
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D543 |
侵されない |
耐溶剤性 |
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D543 |
耐える |
- PTFE(フッ素樹脂)の寸法公差はどの位にすればいいでしょうか?
- PTFE(フッ素樹脂)は金属などと比較すると、常温での熱膨張係数が大きく、弾性体である為、工業部品としての寸法許容差は比較的大きい幅で設定されることが多く見受けられます。一般的なPTFE(フッ素樹脂)加工品の寸法公差は、1mm~16mmで±0.1~±0.3、16mm~40mmで±0.2~±0.6になっていることが多いです。
- 極端な話、朝と晩で寸法が違う気がするのですが・・・
- PTFE(フッ素樹脂)の線膨張率は鉄の10倍、アルミニウムの4倍程あります。このことがフッ素樹脂の熱膨張率が大きい要因となっています。またPTFE(フッ素樹脂)は20℃付近で転移点があり、体積が約1%変化する特性があります。そのためPTFE(フッ素樹脂)の成形品は、この転移点の上下で明らかな寸法の変化が生じますので、加工・寸法測定時の温度管理はきわめて重要になります。測定はだいたい25℃の雰囲気中で4時間以上静置した後に行うことが望ましいとされています。
- 測定の際に気をつけることはありますか?
- フッ素樹脂は弾性を持つために、寸法測定時に測定子をあまり強く押し付けると弾性変形により正しい数値が得られないことがあるので注意する必要があります。
- PTFEとテフロンって違うものですか?
- PTFEは、ポリテトラフルオロエチレン (polytetrafluoroethylene)の略で 、テトラフルオロエチレンの重合体で、フッ素原子と炭素原子のみからなるフッ素樹脂(フッ化炭素樹脂)のことです。テフロン(Teflon) は最初にPTFEを商品化した米国デュポン社の登録商標名になります。フッ素樹脂やPTFEと呼ばれるよりテフロンで呼ばれることが多いです。