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m-PPE(変性ポリフェニレンエーテル)

特長 注意点
  • 最軽量(エンジニアリングプラスチック中)
  • 引張強さ、曲げ強さ、衝撃強さが高い
  • 線膨張係数が低く寸法安定性に優れる
  • 広い温度領域での機械的特性が高い
  • 蒸気や熱水に強い
  • 電気的特性に優れる
  • 難燃性である
  • 無毒性(食品器材や医療器材として使用可能)
  • 吸水率が低い
  • 酸・アルカリに強い
  • トルエンに侵される
  • ベンゼンに侵される
  • 四塩化炭素に侵される
  • ガソリンに侵される
  • 耐候性に劣る






m-PPEレーダーチャートm-PPE切削加工品m-PPE旋盤加工品
  • m-PPE(ナチュラルグレード)
  • m-PPEガラス繊維20%充填グレード











 

単位

ASTM

試験方法

ポリフェニレンエーテル

透明性

 

 

不透明

比重

 

D792

1.04~1.09

引張強さ

MPa

D638

66

破断時伸び

D638

60

引張弾性率

MPa

D638

2500~2600

圧縮強さ

MPa

D695

113

曲げ強さ

MPa

D790

66~96

衝撃強さ アイゾットノッチ

J/m

D256

267

硬さ ロックウェル

 

D785

R118~120

硬さ ショア

 

D2583

線膨張率

×10-5/℃

D696

3.3~7.7

荷重撓み温度1.81MPa

D648

107~149

耐熱温度(連続)

   
体積抵抗率

Ω・cm

D257

>1017

絶縁破壊強さ

kV/mm

D149

20~28

誘電率

106Hz

D150

2.6

耐アーク性

sec

D495

75

吸水率(24h)

重量%

D570

0.06~0.12

燃焼性

mm/min

D635

自己消化性

耐酸・耐アルカリ性

 

D543

侵されない

耐溶剤性

 

D543

芳香族、塩素化炭化水素に膨潤、または溶解

【引用資料】「プラスチック読本」(2014)プラスチックス・エージ発行

  • PPEとノリル、m-PPEって同じものですか?
  • 変性ポリフェニレンエーテル(modified-Polyphenyleneether-m-PPE)はポリフェニレンエーテル (PPE) を主成分とした、熱可塑性樹脂に属する合成樹脂ポリマーアロイの総称です。ポリマーアロイとは金属でいうところの合金のようなもので、PPEは専らポリマーアロイとして使用することが多いので、名前の頭に変性(modified)とつけています。ノリルは米ゼネラルエレクトリック社の商標名で、ポリスチレン(PS)とPPEのポリマーアロイになります。前述のとおり、PPEは主に非変性PPE樹脂の主原料として使われるため、単独でPPEという名称での最終製品はあまり流通していません。

  • 変性PPEと変性PPOは違うものですか?
  • m-PPOもm-PPEも同じものです。最初に実用化に成功した米ゼネラル・エレクトリック(GE)社は変性ポリフェニレンオキサイド(または変性ポリフェニレンオキシド、modified-Polyphenyleneoxide-m-PPO)と呼んでいるのですが、発明された時には既に2-6-ジメチル-1,4-フェニレンエーテルの登録商標として名称PPOが使用されていたため、厳密には一般名は m-PPE が正しいそうです。

  • m-PPEの原材料商品名を教えてください。
  • ザイロン【旭化成ケミカルズ(株)】

    ノリル、ノリルGTX、ノリルPPX【SABICイノベーティブプラスチックスジャパン】
    ベストラン【ダイセル・エボニック(株)】
    ユピエース、レマロイ【三菱エンジニアリングプラスチックス(株)】
    ※上記全て弊社で取り扱っているわけではありません。


  • BMWにm-PPEが使用されていると聞きましたが本当ですか?
  • BMW6シリーズのフェンダーに変性PPE/PAアロイ(Noryl GTX)が採用されています。採用された理由は、広範な薬品に耐性があること、剛性があり、高い耐衝撃度と優れた耐熱性能、重量が軽いことだそうです。現在、プラスチックはBMW車の重量の約13%を占めているそうですが、今後5年間でこの割合が約18%になると見込んでいるそうです。

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